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JNLA登録の一般要求事項 JNLA公表・公開文書 | 適合性認定 | 製品評価技術基盤機構

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JNRP21-18

JNLA 公表用文書

JNLA 登録の一般要求事項

(第 18 版)

平成28年9月29日

独立行政法人製品評価技術基盤機構

認定センター

(2)

目 次

はじめに-適用範囲 ... 3

Ⅰ.登録に関する一般要求事項 ... 6

Ⅱ.登録に関する遵守事項 ... 10

第1部 登録申請事業者に関する事項 ... 10

1.登録申請事業者の遵守事項(法第 57 条第1項、省令第2条第1項、ISO/IEC 17011 8.1) ... 10

2.登録申請後の申請書類の変更について ... 10

3.技能試験 ... 10

4.認定国際基準対応サービスの申込み ... 10

5.登録申請事業者の義務 ... 10

第2部 登録試験事業者に関する事項 ... 11

1.登録試験事業者の遵守事項 ... 11

2.事業の承継(法第 60 条、ISO/IEC 17011 8.1.2) ... 14

3.事業の廃止(法第 61 条、ISO/IEC 17011 8.1.2) ... 15

4.登録の取消し(法第 63 条、法第 65 条第3項) ... 15

5.登録等の決定に関する試験事業者の権利 ... 15

6.認定国際基準対応サービスの申込み ... 15

第3部 国際 MRA 対応認定試験事業者に関する事項 ... 16

1.国際 MRA 対応認定試験事業者の遵守事項 ... 16

2.事業の承継(ISO/IEC 17011 8.1.2) ... 19

3.事業の廃止(ISO/IEC 17011 8.1.2) ... 19

4.認定の一時停止、取消し(ISO/IEC 17011 7.13) ... 19

5.認定等の決定に関する試験事業者の権利 ... 20

6.認定国際基準対応サービスの解約 ... 20

附則... 21

別紙1 現地試験を行う場合の要求事項 ... 23

別紙2 英文試験証明書の欄外に記載する英文の例 ... 25

別紙3 標章の使用可能な例 ... 26

別紙4 標章を使用せずに登録状況を引用する文章の例 ... 27

附属書(参考)JNLA の試験結果の規格適合性の表明に関する指針 ... 28

附属書(参考)別紙 1 JNLA の試験における測定の不確かさの適用に関する方針(抜粋) ... 31

附属書(参考)別紙 2 APLAC TC 004 Issue No. 4(Issue Date: 09/2010)試験結果及び校正 結果並びに仕様への適合性の表記方法(抜粋) ... 32

(3)

JNLA登録の一般要求事項

はじめに-適用範囲

工業標準化法に基づく試験事業者登録制度(以下「JNLA」という。)は、試験事業者からの 任意の申請に基づいて行われる制度である。

この文書は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「機構」という。)が運用する工業 標準化法(昭和 24 年法律第 185 号。以下「法」という。)、工業標準化法に基づく登録申請手 数料の額等を定める政令(昭和 24 年政令第 408 号)、工業標準化法に基づく登録試験事業 者等に関する省令(平成 9 年通商産業省・厚生省・運輸省令第 4 号。以下「省令」という。)等 に基づく試験事業者に対する登録の要求事項を規定したもので、大きく二つの部分から構成し ている。Ⅰ.では法第 57 条に規定された「国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた 試験所に関する基準(ISO/IEC 17025)」を登録基準とすることを表明しており、登録申請事業 者及び登録試験事業者はこれに適合することを要求している。Ⅱ.では、登録申請事業者、登 録試験事業者及び認定国際基準に対応する登録試験事業者(以下「国際 MRA 対応認定試 験事業者」という。)が遵守すべき事項を定めており、法及び適合性評価機関の認定を行う機 関に対する一般要求事項(ISO/IEC 17011)に規定された要求事項に基づいている。Ⅱ.は第 1部(登録申請事業者に関する事項)、第2部(登録試験事業者に関する事項)及び第3部(国 際 MRA 対応認定試験事業者に関する事項)から構成されている。

登録申請事業者は第1部が適用され、登録試験事業者は第2部が適用され、国際 MRA 対 応認定試験事業者は第2部及び第3部が適用される。

なお、この文書の中で機構の認定センター(以下「IAJapan」という。)への申請又は届出が必 要な場合の手続きの詳細については、「JNLA 登録の取得と維持のための手引き(JNRP22)」

(以下「手引き(JNRP22)」という。)による。また、参考のために、項目名又は規定の末尾に括 弧書きで規定の基となっている参照文書及び対応条文・項目番号を示している。

定 義

この文書で用いる主な用語の定義は、法、省令、ISO/IEC 17025 及び VIM3(ISO/IEC Guide 99)によるほか、次による。

登録申請事業者

工業標準化法(昭和 24 年法律第 185 号)に基づき、試験所の登録を申請する試験事業 者及び申請した試験事業者。

登録試験事業者

JNLA において、所定の手続きに従って登録された試験事業者。この文書において、特に 区別をしない場合には、国内に試験所をもつ者と外国に試験所をもつ者との両方を含む。

認定国際基準

IAJapan が、APLAC(アジア太平洋試験所認定協力機構)、ILAC(国際試験所認定協力 機構)等の相互承認(MRA)に署名することにより生じる試験所認定制度等の国際基準。

国際 MRA 対応認定試験事業者

登録試験事業者のうち、認定国際基準に対応する者。

(4)

認定機関ロゴ

IAJapanが認定機関としての識別に用いるものであり、単独での使用が IAJapan に限られ るロゴ。IAJapan が発行する認定証等に認定機関のロゴとして表記する。IAJapan 以外の者 は認定機関ロゴを使用することはできない。(下図1参照)

備考:IAJapan 認定機関ロゴは国内商標登録及び国際商標登録されている。(商標登録番 号:登録第 5745621 号、国際登録番号:1264278)

図1 IAJapan 認定機関ロゴ 認定シンボル

国際 MRA 対応認定試験事業者がその認定の地位を示すことに用いるために、IAJapan によって交付されるシンボル。JNLA 標章(第 2 部 1.2 図 3 参照)と認定機関ロゴに認定番 号を加えた一体のもので構成される。(第 3 部 1.2 図4の ILAC MRA マークを除く部分)

ILAC MRA組み合わせ認定シンボル

相互承認マーク及び認定シンボルとの組み合わせで国際 MRA 対応認定試験事業者が発 行する試験証明書等に使用することができるシンボル。JNLA では、国際 MRA 対応認定試 験事業者は ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルを使用することができる。(第 3 部 1.2 図 4参照)

備考:ILAC MRA マークは ILAC により国際商標登録されている。(国際登録番号: 840857)

立入検査

法第 64 条に基づいて機構が行う登録試験事業者に対する現地検査。

定期検査

認定国際基準への継続的な適合及び技術能力の維持を確認するため、IAJapan が行う 国際 MRA 対応認定試験事業者に対する定期的な現地検査。

引用法令、規格、規程等

本要求事項では、次に掲げる法令、規格、規程等を引用する。

・工業標準化法(昭和 24 年 6 月 1 日法律第 185 号)第 5 章

・工業標準化法に基づく登録申請手数料の額等を定める政令(昭和 24 年 12 月 27 日政令 第 408 号)

・工業標準化法に基づく登録申請手数料の額の計算等に関する省令(昭和 55 年 4 月 25 日通商産業省・厚生省・運輸省令第 1 号)

・工業標準化法に基づく登録試験事業者等に関する省令(平成 9 年 9 月 19 日通商産業省

・厚生省・運輸省令第 4 号)

(5)

・JNLA 登録の取得と維持のための手引き(JNRP22)

・IAJapan 測定のトレーサビリティに関する方針(URP23)

・IAJapan 技能試験に関する方針(URP24)

・JNLAの試験における測定の不確かさの適用に関する方針(JNRP24)

・ ISO/IEC 17025 (2005) ( JIS Q 17025 (2005) ) : General requirements for the competence of testing and calibration laboratories(試験所及び校正機関の能力に関す る一般要求事項)

・ISO/IEC 17000 (2004) (JIS Q 17000 (2005)): Conformity assessment - Vocabulary and general principles (適合性評価-用語及び一般原則)

・ ISO/IEC 17011(2004) ( JIS Q 17011 ( 2005) ) : Conformity assessment – General requirement for accreditation bodies accrediting conformity assessment bodies (適合性 評価-適合性評価機関の認定を行う機関に対する一般要求事項)

・ISO/IEC Guide 98-3 (2008) (TS Z0033:2012): Uncertainty of measurement - Part 3: Guide to the expression of uncertainty in measurement (GUM:1995)(測定における不確 かさの表現ガイド)(以下「GUM」という。)

・ISO/IEC Guide 99 (2007)(TS Z0032:2012): International vocabulary of metrology – Basic and general concepts and associated terms (VIM)(国際計量計測用語-基本及 び一般概念並びに関連用語(VIM))(以下「VIM3」という。)

・APLAC TC 004 (2010):Method of Stating Test and Calibration Results and Compliance with Specifications(試験結果及び校正結果並びに仕様に対する適合性の表明方法)

・ILAC-R7(2015):Rules for the Use of the ILAC MRA Mark(ILAC MRA マーク使用ルール)

・IAF-ILAC JGA2007 Sydney Resolution 7

・ IAF-ILAC A5 : 11/2013 IAF/ILAC Multi-Lateral Mutual Recognition Arrangements (Arrangements): Application of ISO/IEC 17011:2004

・APLAC MR001 2014/09 Procedures for Establishing and Maintaining the APLAC Mutual Recognition Agreement Amongst Accreditation Bodies

なお、国際規格について()書きで JIS を併記する場合はその JIS は国際規格の翻訳

(一致)規格であることを示す。

(6)

Ⅰ.登録に関する一般要求事項

試験事業者に対する登録基準は、法第 57 条第2項に規定する試験所に関する基準である ISO/IEC 17025 とする。登録申請事業者及び登録試験事業者は、これらの該当する要求事項 に適合しなければならない。

次の各事項について、具体的な要求内容を示す。 .

管理上の要求事項(ISO/IEC 17025 箇条 4) 4.1.3 組織

2以上の事務所において一連の試験の業務を実施する場合には、省令で定める様式第1

「登録(登録の更新)申請書」の備考4に従い、試験証明書を発行する業務以外の業務を執行 する事務所を「関連する事務所」の欄に記載すること。

例えば、EMC 関係のオープンサイト等、試験に大がかりな試験施設が必要な場合で、その 試験施設が登録を受ける試験所の所在地と異なる場合には、関連する事務所に該当する。

関連する事務所については手引き(JNRP22)を参照すること。

4.5.1 試験の下請負契約

法では、「登録を受けた者が登録を受けた試験所において登録を受けた試験を行ったときは、 標章を付した証明書を交付できる」旨規定されているため、下請負契約を結んだ試験事業者

(以下「下請負契約者」という。)のうち、登録試験事業者以外の者が行った試験結果について、 JNLA標章を付した試験証明書を発行することはできない。

登録試験事業者は、JNLA 標章付き試験証明書に下請負契約者である他の登録試験事業 者の試験結果を含める場合は、この文書の 5.10.6 に従うこと。

技術的要求事項(ISO/IEC 17025 箇条 5) 5.4.4 規格外の方法

JNLA 登録は日本工業規格(以下「JIS」という。)に定められている試験方法を用いて試験を 実施する場合に限定している。そのため、JIS 以外の方法による試験については登録範囲外と なるが、JIS に「当事者間の協定によって」などと指示されている場合及び JIS に具体的な指示 がない場合にあっては、試験所が開発した方法、他の規格による方法での試験になる場合が あり、このような場合には「規格外の方法」が適用される。

5.4.6.2 測定の不確かさの推定

測定の不確かさの推定については、IAJapan が別に公表している「JNLA の試験における測 定の不確かさの適用に関する方針(JNRP24)」に定めるカテゴリー分類に従い、測定の不確か さを見積もること。

5.5 設備

試験所は、試験の適正な実施(サンプリング、試験品の準備、試験データの処理及び分析を 含む。)のために要求されるすべての試験設備を保有すること。ここでいう「保有」とは、所有物 を意味するものではなく、レンタル、リース等でも構わないが、常に使用できる状態で自身の管 理下に置くことが必要であり、校正計画及び保全計画の立案、実施等は自身の管理下にある 証明となる。

(7)

5.6 測定のトレーサビリティ

測定のトレーサビリティについては、IAJapan が別に定める「IAJapan 測定のトレーサビリティ に関する方針(URP23)」に従うこと。

5.9 試験結果の品質保証

試験所間比較又は技能試験については、IAJapan が別に定める「IAJapan 技能試験に関す る方針(URP24)」に従うこと。

技能試験が提供されている製品試験について、技能試験に参加せずに結果の品質保証を 行う場合には、技能試験に参加した場合と同等の結果の信頼性が確保される品質保証活動

(注記)を行い、試験結果の同等性を実証すること。

注記:下図は、同時参加スキームの技能試験結果を示したものである。試験所 A は「不満足」、 試験所 B~試験所 K は「満足」な結果を収めている。ここで、「技能試験に参加した場合と 同等の信頼性が確保される品質保証活動」とは、自身が試験所 B~試験所 K と同等の 結果を出せることを客観的なデータを以て実証できる活動をいい、例えば、技能試験に参 加し満足な結果を収めた登録試験事業者と試験所間比較を行うことなどが考えられる。

図 2 同時参加スキームの技能試験結果の例

5.10 結果の報告

登録試験事業者は、JNLA 標章付きの試験証明書の発行において、登録されている範囲外 の試験結果が証明書に含まれる場合、登録されている範囲外の試験結果であることを明確に 識別すること。登録範囲内の試験結果が含まれない場合は、JNLA 標章付きの試験証明書は 発行できない。

5.10.2 試験証明書(記載事項)

(1) 試験証明書には、少なくとも省令第4条に定められている次の各事項を記載すること。

①証明書の発行番号、頁及び発行年月日

②証明書を発行した者の氏名又は名称及び住所並びに証明書の発行業務を執行する役員 又は職員の役職名、氏名及び記名押印又は署名

③製品試験を依頼した者の氏名又は名称及び住所

④製品試験を行った鉱工業品の名称、識別、特徴及び状態

⑤製品試験により得られた値及びその値に付随する情報

⑥製品試験の方法及びそれに付随する情報並びに当該方法が定められている JIS の番号 197.5

198.0 198.5 199.0 199.5 200.0 200.5 201.0 201.5

試験所A 試験所B 試験所C 試験所D 試験所E 試験所F 試験所G 試験所H 試験所I 試験所J 試験所K

測定値 付与値

※ 試験所Aは「不満足」

技能評価 のための 標準偏差

※ 試験所B~試験所Kは「満足」

×2

(8)

⑦製品試験を行った鉱工業品が、受領から証明書の発行までの時間の経過に伴って形質 に変化を起こし、製品試験により得られた値に影響を与える蓋然性が高い場合にあって は、当該鉱工業品の受領年月日及び実施年月日

(2) ISO/IEC 17025では、正当な除外の理由をもつ場合を除き、試験を実施した日付を試験証 明書に記載することが要求されているため、登録試験事業者は、正当な除外の理由がない 限り、JNLA 標章付き試験証明書には試験の実施年月日を記載すること。

試験の実施が二日以上にわたる場合は、その期間の最初と最後の年月日又は最後の年 月日を記載すること。

なお、JIS で試験の実施年月日の記載方法が規定されている場合は JIS を優先する。

5.10.3 試験証明書(試験結果の解釈に必要な事項)

(1) 登録試験事業者は、別に定める「JNLA の試験における測定の不確かさの適用に関する 方針(JNRP24)」に従い、カテゴリー分類の第Ⅱ類「定量試験 A」で自ら不確かさを見積もる ことができると判断した試験及び第Ⅲ類「定量試験 B」と判断した試験について、その試験結 果に対する規格適合性の表明を行う場合は、本細分箇条(3)に該当する場合を除き、JNLA 標章付き試験証明書に測定の不確かさを記載すること。

(2) JNLA 標章付き試験証明書において規格適合性の表明を行う場合、登録試験事業者は試 験の結果、不確かさの大きさ及び規格値との関係に注意する必要があり、附属書(参考)

「JNLA の試験結果の規格適合性の表明に関する指針」の内容を考慮して、適切な「規格適 合性の表明に関する方針」をもち、文書化すること。

(3) 登録試験事業者は、規格適合性を表明する場合、法令で規定されている場合又は関連す る JIS に試験結果への不確かさの適用若しくは不適用が規定されている場合には、その規 定に従うこと。これら以外の場合であって、顧客との書面による合意がある場合には、登録 試験事業者は、以下の何れかの表明をしてもよい。

①顧客が規格適合性を判定するとき、不確かさは明示的に考慮する必要がないこと。

②エンドユーザ等から「規格適合性の判定に不確かさを考慮しなくてよい」旨の意思表示(注 記 1)がある場合には、登録試験事業者が、測定の不確かさを考慮せずに、規格適合性 を表明すること。この場合、登録試験事業者は、測定の不確かさを考慮せず、規格適合 性を判定した旨を JNLA 標章付き試験証明書の中で明確に記載すること。測定の不確か さを記載しない場合であっても、登録試験事業者は測定の不確かさを見積もる必要があり、 顧客から要望された場合はいつでも利用できることを確保すること。

注記 1)この意思表示には、エンドユーザ等がホームページなどで公開している情報を含み、 例えば JIS 登録認証機関協議会が公表する JIS マーク表示制度に関する解釈集が該当 する。

(4) 登録試験事業者は、不確かさを考慮せずに規格適合性を表明する場合には、共有された リスク(shared risk:注記 2)を考慮することが望ましい。

注記 2)APLAC TC 004(METHOD OF STATING TEST AND CALIBRATION RESULTS AND COMPLIANCE WITH SPECIFICATION)では、共有されたリスク、規格適合性に係る一つの 考え方が公表されている。この文書の附属書(参考)別紙 2 で日本語訳(抜粋)を示す。

5.10.6 下請負契約者から得られた試験結果

登録試験事業者が発行する JNLA 標章付き試験証明書に、下請負契約者である他の登録 試験事業者によって行われた試験結果を含める場合には、その下請負契約者から JNLA 標 章付き試験証明書を入手するとともに、以下の条件のすべてを満足すること。

①下請負契約者によって行われた試験結果を含んでいる旨を、試験証明書の1頁目及び下

(9)

請負契約者によって行われた試験結果を含んでいるすべての頁に記載すること。

②試験証明書のすべての試験結果について、下請負契約者によって行われた試験結果を 明確に識別すること。

③下請負契約者によって行われた試験範囲が自身の登録範囲外の場合は、その旨を試験 証明書に明確に記載すること(第2部1.3.1(5)参照。)。

その他の要求事項 現地における試験

別紙1に示す「現地試験を行う場合の要求事項」に適合すること。

(10)

Ⅱ.登録に関する遵守事項

登録申請事業者は登録申請の際に、登録試験事業者及び登録外国試験事業者は登録更 新申請の際に、法第 62 条及び第 65 条の規定に従い、定められた手数料を機構に納めること。

第1部 登録申請事業者に関する事項

1.登録申請事業者の遵守事項(法第 57 条第1項、省令第2条第1項、ISO/IEC 17011 8.1) 登録申請事業者は、登録申請の際に、省令で定める申請書類とともに、登録申請事業者の 遵守事項の確認として、手引き(JNRP22)に規定する様式3A「JNLA 登録の一般要求事項の 誓約について」を提出すること。

2.登録申請後の申請書類の変更について

登録申請事業者は、登録申請後に申請書類の変更が生じた場合は、手引き(JNRP22)に 規定する様式15「登録(登録の更新)申請書訂正願」により届け出ること。

3.技能試験

登録申請事業者は、IAJapan が別に定める「IAJapan 技能試験に関する方針(URP24)」に 従うこと。

4.認定国際基準対応サービスの申込み

登録申請事業者は、認定国際基準対応サービスを希望する場合は、手引き(JNRP22)に規 定する様式19「認定国際基準対応サービス申込書」を提出すること。

5.登録申請事業者の義務

登録申請事業者は、登録審査のために必要が生じた場合、IAJapan が登録審査目的で当 該事業者の顧客のサイトに立ち入ること及び当該顧客の依頼に基づき当該事業者が行う評価 活動又は試験活動に認定機関が立ち会うことを認める内容であってかつ当該顧客に対し強制 力のある取決めを、当該顧客との間で締結しなければならない。

(11)

第2部 登録試験事業者に関する事項

1.登録試験事業者の遵守事項

登録試験事業者が遵守しなければならない事項は、以下のとおり。

1.1 一般要求事項(ISO/IEC 17011 8.1,(8.3)) 登録試験事業者は、以下の事項を遵守すること。

①常にこの文書の規定を満足すること。

②登録され、かつ、登録された範囲内で実施する業務に限り登録されている旨を主張するこ と。

③JNLA の不評判を招くような方法で登録を利用しないこと。また、登録に関連して、誤解を 招く又は正当でないと IAJapan が見なすような表明を行わないこと。

④登録が取り消された場合又は登録に係る試験事業を廃止した場合は、直ちにすべての登 録の引用を禁止し、登録証を返納すること。

⑤IAJapan による製品認証を暗示するような方法で登録を利用しないこと。

⑥試験結果の証明書又はその一部が誤解を招くような方法で利用されないことを確保する よう努めること。

⑦広告などにおける登録の引用方法は、1.3項の要求事項に適合させること。

⑧公正で誠実な業務を維持すること。

1.2 試験証明書の発行(法第 58 条、法第 65 条第2項、省令第4条~第5条、ISO/IEC 17011 8.3.1)

登録試験事業者は、登録された範囲について JIS に定められた試験方法により試験を行っ たときは、図3の標章(JNLA 標章)を付した試験証明書を発行することができる(1.3項参照)。 試験証明書の記載事項は、省令第4条及び ISO/IEC 17025 の第 5.10 項(結果の報告)の要 求事項を満たすこと。試験証明書への署名は、登録申請書類に記載された署名又は記名押 印する者(代理者を含む。)に限る。

また、試験証明書の記載事項の内容を満たしていれば、標章を付した英文による試験証明 書を発行することができる。別紙2に、欄外に記載する英文の例を示す。

なお、法第 58 条第2項の規定に基づき、以下の事項は禁じられている。

①登録試験事業者以外の者が試験証明書に JNLA 標章を付すこと

②登録試験事業者が登録範囲内の試験結果を含まない試験証明書に JNLA 標章を付すこ と(例:JIS に定めの無い試験品の結果のみの試験証明書など。)

(12)

図3 登録試験事業者が試験証明書に表示できる標章

1.3 登録の引用について(法第 58 条、ISO/IEC 17011 7.1.2 d),8.3.1,(8.1))

登録試験事業者は、標章の使用、取扱いなどの登録の引用について管理方針を持たなけ ればならない。

1.3.1 試験証明書への標章の使用

(1) 登録範囲の試験結果を含む試験証明書には、標章を付けることができる。

(2) 登録試験事業者は、登録証の発行後に IAJapan から提供される標章の清刷(IAJapan が 保有する画像データの原本の複製)を適切に管理し、清刷を元に標章を複製(サイズの変更 は可能、比率の変更は不可)しなければならない。

他の文書等にある標章のコピーを使用してはならない。 標章は、原則として、単色とすること。

(3) 標章はデザインされた比率で使用し、ゆがめたり、圧縮・拡張・回転させて使用してはなら ない。

また、標章の文字及び登録番号は読み取れる大きさ以上とし、標章が識別できない様な 背景で使用してはならない。

(4) 登録試験事業者は、登録後に使用する標章の配置を示した試験証明書の様式(英語によ る試験証明書の発行を希望する場合は、英語による様式を含む)を事前に IAJapan に届け 出ること。

(5) 登録試験事業者は、標章付きの試験証明書に登録範囲外の試験結果を含める場合は、 以下の条件のすべてを満足すること。

①登録範囲外の試験結果を含んでいる旨を、試験証明書の1頁目及び登録範囲外の試験 結果を含んでいるすべての頁に記載すること。一通の試験証明書において、標章を付し た頁と標章を付さない頁が混在する場合には、標章を付した頁に登録範囲外の試験結果 を含めてはならない。

②試験証明書のすべての試験結果について、登録範囲内又は登録範囲外の識別が証明 書上で明確にできること。

(13)

1.3.2 広告等における標章の使用

登録試験事業者は、標章を単独で試験証明書以外に使用することはできないが、試験事業 者登録制度の普及・啓発の必要性に鑑み、以下の条件のすべてを満たす場合は、標章を広告 物、パンフレット、その他の文書等に使用することができる。

(1) 標章は、標章を説明する文章の中で用いる。

(2) 説明する文章の文字は、肉眼で明瞭に読みとれる大きさである。

(3) 製品が認証されているとの誤解を与えるような標章の使用をしていない。例えば、試験用 試料、製品、製品の一部又はそのケースへの貼付等が該当する。

別紙3に、使用できる文章の例を示す。例以外の使用については、事前にIAJapanの確認を 得ること。

なお、広告物、パンフレット、その他の文書等には次が含まれる。

・コミュニケーションツール(プレゼンテーションスライド、プレスリリース、公告等)

・登録試験事業者の文房具(宣伝用贈答品、カレンダー、書類ばさみ、ノート、名刺、謹呈 用紙、FAX用紙、送り状、業務見積書等)

・イベントツールとディスプレイ(ポップアップバナー、スタンド、看板、ポスター等) ・オンラインアプリケーション(ウェブサイト、ニュースレター、電子メールの署名等)

(4) 登録試験事業者は、印刷物の作成等のため業者等に認定機関が提供した清刷の複製を 提供した場合、提供を受けた業者等が、登録試験事業者と同様に清刷を適切に管理するこ とを確実にしなければならない。

(5) 登録試験事業者は、自身の顧客に対して、標章を顧客の製品、広告物等に使用しないこ とを徹底しなければならない。

1.3.3 標章を使用しない登録の引用について

(1) 登録試験事業者は、取引に関係する文書等において、標章を使用せずに登録試験事業 者であることを引用する場合には、登録範囲(試験所、区分)を明確にすること。

(2) 登録試験事業者は、標章を付していない登録範囲外の試験証明書に、JNLA で登録され ている旨の表記を含めてもよいが、その試験証明書の試験結果が登録範囲内であるかのよ うな誤解を与える表現を用いてはならない。別紙4に引用できる文章の例を示す。

1.4 技能試験

登録試験事業者は、IAJapan が別に定める「IAJapan 技能試験に関する方針(URP24)」に 従うこと。

1.5 報告徴収及び立入検査(法第 64 条)

機構が必要と認める場合、法に基づく報告徴収又は立入検査を行うことがある。立入検査 の際、登録試験事業者は、文書の検査、すべての試験区域への立入り、記録の閲覧及び職 員との接見を含む必要な便宜と協力を機構に提供すること。

また、立入検査に際して、登録外国試験事業者にあっては、外国の試験所への旅費に相当 する費用を納入すること(法第 65 条第4項)。

1.6 登録の更新(法第 59 条、省令第6条)

(1) 登録試験事業者は、登録日から4年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過に よって登録が失効する。登録試験事業者は、登録の更新を希望する場合は、登録の有効期 間の満了の日の5ヶ月前までに登録の更新申請を行うこと。

(2) 登録試験事業者は、登録の更新を希望しない場合は、登録の有効期間満了後、直ちに登

(14)

録証を IAJapan に提出するとともに、一切の登録の引用及び標章の使用を停止すること。 (3) 初回登録後、別の試験方法の区分の登録(以下「追加登録」という)を受けた登録試験事 業者で、初回登録範囲に係る登録の更新を希望しない場合は、初回登録範囲の登録の有 効期間満了後、直ちに法に基づく立入検査を行い、追加登録範囲に係る ISO/IEC 17025 の 4項 (管理上の要求事項)の適合状況について確認を行う(国際 MRA 対応認定試験事業 者については、第3部1.6を参照)。また、当該事業者が、追加登録範囲の登録の更新を希 望する場合は、ISO/IEC 17025 の全項目について適合状況の確認を行う。

1.7 変更届(法第57条、省令第2条第2項、ISO/IEC 17011 7.12,7.13.1,7.13.2,8.1.2) (1) 登録試験事業者は、登録された試験方法の区分において、その区分内に試験方法を追加

する場合若しくは区分内の一部試験方法を廃止した場合、又は以下の①~⑥に掲げる事項 について変更があった場合には、その変更について手引き(JNRP22)に定める様式16「登 録内容等変更届出書」によって届け出ること。

なお、②のうち試験結果に重大な影響を及ぼす器具、機械、装置、③、④及び⑤について は、 ISO/IEC 17011 においても重要な事項とされているので、遅滞なく届け出ること。

①製品試験の事業以外の事業を行っている場合は、当該事業の種類及び概要並びに全体 の組織に関する事項

②製品試験の事業に用いる器具、機械又は装置の数、性能、所在の場所及びその所有又 は借入れの別

③製品試験の事業を行う施設の概要(試験室の配置、試験機器の配置、環境条件の変更 等。試験所の移転も含む。)

④製品試験の事業を行う組織に関する事項(法的、商業上又は組織上の位置付け、組織及 び経営陣。例えば、中心的な経営スタッフ、管理要員、承認された署名者など。)

⑤製品試験の事業の実施の方法に関する事項

⑥製品試験の事業に従事する者の氏名及び当該者が製品試験の事業又はこれに類似す る事業に従事した経験を有する場合は、その実績

(2) 試験所の移転等、変更内容により IAJapan が登録基準への継続的な適合状況について 現地での確認が必要と判断した場合は、登録試験事業者に対し法に基づく立入検査を行う。 (3) この文書で規定する要求事項、登録基準及びその他 IAJapan が規定する要求事項に関

する変更について、IAJapan から正当な通知を受けた場合には、登録試験事業者は、指示 された期間内にその業務手順について必要な変更を行うこと。また、変更が完了した時点で、 その旨を IAJapan へ届け出ること。

変更内容の例は手引き(JNRP22)を参照のこと。

1.8 登録試験事業者の義務

登録試験事業者は、登録(登録の更新)審査のために必要が生じた場合、IAJapan が登録

(登録の更新)審査目的で当該事業者の顧客のサイトに立ち入ること及び当該顧客の依頼に 基づき当該事業者が行う評価活動又は試験活動に認定機関が立ち会うことを認める内容で あってかつ当該顧客に対し強制力のある取決めを、当該顧客との間で締結しなければならな い。

2.事業の承継(法第 60 条、ISO/IEC 17011 8.1.2)

登録試験事業者が当該登録を受けた試験所に係る事業の全部を譲渡し(注記)、又は登録 試験事業者について相続、合併若しくは分割(当該登録を受けた試験所に係る事業の全部を

(15)

承継させるものに限る。)があったときは、その登録を受けた試験所に係る事業の全部を譲り 受けた者又は相続人、合併後存続する法人若しくは合併により設立した法人若しくは分割によ りその登録を受けた試験所に係る事業の全部を承継した法人は、その登録を受けた試験所に 係る登録試験事業者の地位を承継する。

登録試験事業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面及び登録証を添 えて、手引き(JNRP22)に規定する様式17「事業承継届出書」により承継した旨を IAJapan に 届け出ること。また、同時に、手引き(JNRP22)に規定する様式3B「JNLA 登録の一般要求事 項の誓約について(事業承継者)」を提出すること。

注記:ここで「登録を受けた試験所に係る事業の全部を譲渡」とは、当該試験所の管理主体を 含む主要な要員に変更がないことを含め、試験事業のすべてが A 法人から B 法人に譲 渡されること(株式のみの譲渡を含む。)をいう。A 法人から B 法人に譲渡される際、管理 主体を含む主要な要員、試験設備等の一部が譲渡されなかった場合には、「試験事業の 全部譲渡」に該当せず、譲渡契約が成立した時点で当該試験所の登録が失効することが ある。

3.事業の廃止(法第 61 条、ISO/IEC 17011 8.1.2)

登録試験事業者は、登録を受けた試験方法の区分の一部又はすべてに係る試験事業を廃 止したときは、遅滞なく、手引き(JNRP22)に規定する様式18「事業廃止届出書」に登録証を 添えて IAJapan に届け出ること。

また、登録試験事業のすべてを廃止したときは、直ちに一切の登録の引用及び標章の使用 を停止すること。

なお、登録を受けた試験方法の区分において、その区分内の一部試験方法を廃止したとき は、変更届を提出すること。(1.7項参照)

4.登録の取消し(法第 63 条、法第 65 条第3項)

以下のいずれかに該当する場合、登録が取り消されることがある。

(1) 登録を受けた試験所が法第 57 条第2項の登録基準に適合しなくなったとき。 (2) 不正の手段により法第 57 条第1項の登録を受けたとき。

(3) 登録外国試験事業者の場合には、求めた報告がされず、又は虚偽の報告がされたとき。 (4) 登録外国試験事業者の場合には、検査が拒まれ、妨げられ、又は忌避されたとき。 (5) 登録外国試験事業者の場合には、立入検査に要する費用を負担しないとき。

登録試験事業者は、登録の取消しを受けた場合は、直ちに一切の登録の引用及び標章の 使用を停止すること。

5.登録等の決定に関する試験事業者の権利

試験事業者は、試験事業者の登録若しくは登録拒否又は登録取消しの決定に関して不服 がある場合には、IAJapan に対して不服申立てを行うことができる。不服申立ては、意見を述 べる機会の提供などを含めて公正に処理され、その結果は不服申立て者に通知される。また、 試験事業者は、行政不服審査法に基づく異議申立て又は行政事件訴訟法に基づく処分の取 消し訴訟ができる。

6.認定国際基準対応サービスの申込み

登録試験事業者は、登録後に認定国際基準対応サービスを希望する場合は、第1部4.と 同じく、手引き(JNRP22)に規定する様式19「認定国際基準対応サービス申込書」を提出する こと。

(16)

第3部 国際 MRA 対応認定試験事業者に関する事項

1.国際 MRA 対応認定試験事業者の遵守事項

国際 MRA 対応認定試験事業者が遵守しなければならない事項は、第2部及び以下による。

1.1 一般要求事項

第2部の1.1に加え、以下のとおり。

国際 MRA 対応認定試験事業者は、試験証明書への ILAC MRA 組み合わせ認定シンボル の付記及び認定の引用方法並びに広告物、パンフレット、その他の文書等の媒体における ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用及び認定の引用方法について管理方針を持たな ければならない。

1.2 試験証明書の発行(ISO/IEC 17011 8.3.1) 第2部の1.2に加え、以下(1)~(5)のとおり。

なお、国際 MRA 対応認定試験事業者は、試験証明書への図4に示す ILAC MRA 組み合わ せ認定シンボルの使用及び認定国際基準に適合している旨の記載ができる。

(1) 国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定証の発行後に IAJapan から提供される ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの清刷(IAJapan が保有する画像データの原本の複製)を適 切に管理し、清刷を元に国際 MRA 対応認定試験事業者が使用する ILAC MRA 組み合わ せ認定シンボルを複製(IAJapan が提供した一体の状態を維持すること、全体サイズの変更 は可能、比率の変更は不可)しなければならない。

他の文書等にある ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルのコピーを使用してはならない。 ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルは、原則として、黒色又は図4に示す IAJapan から

清刷により指定する色を使用すること。

※ JNLA 000000JP は認定番号の例

図4 国際 MRA 対応認定試験事業者が試験証明書等に表示できる ILAC MRA 組み合 わせ認定シンボル

(2) ILAC MRA組み合わせ認定シンボルの比率は図5のとおりとする。ILAC MRA 組み合わせ 認定シンボルは、デザインされた比率で使用し、ゆがめたり、圧縮・拡張・回転させて使用し てはならない。また、ILAC MRA の文字、IAJapan の文字及び認定番号は読み取れる大きさ 以上とし、 ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルが識別できないような背景で使用してはな らない。

(17)

図5 国際 MRA 対応認定試験事業者が試験証明書等に表示できる ILAC MRA 組み合わ せ認定シンボルの比率

(3) 国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定後に使用する ILAC MRA 組み合わせ認定シンボ ルの配置を示した試験証明書の様式(英語による試験証明書の発行を希望する場合は、英 語による様式を含む)を事前に IAJapan に届け出ること。

(4) 国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定に係る事業を廃止した場合には、直ちに ILAC MRA組み合わせ認定シンボル及び認定国際基準に適合している旨の表記を停止すること。 (5) 国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定が一時停止又は取消しになった場合には、直ち

に ILAC MRA 組み合わせ認定シンボル及び認定国際基準に適合している旨の表記を停止 すること。

1.3 認定の引用について(ISO/IEC 17011 8.3.1) 1.3.1~1.3.3

第2部の1.3.1~1.3.3に同じ。ただし。規定中の「標章」を「ILAC MRA 組み合わせ認定 シンボル」と読み替える。

1.3.4 第三者による ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの不正使用

国際 MRA 対応認定試験事業者は、第三者によって ILAC MRA 組み合わせ認定シンボル が不正に使用された場合は、直ちに IAJapan に連絡し、そのような第三者に対し取られるすべ ての処置について協力しなければならない。また、国際 MRA 対応認定試験事業者が法的処 置を起こすことを決めた場合は、IAJapan に書面による承認を得なければならない。

1.3.5 第三者からの苦情

国際 MRA 対応認定試験事業者は、第三者からの ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルに 対するすべての苦情について、即座に IAJapan に報告しなければならない。また、国際 MRA 対応認定試験事業者が法的処置をとるための承認は、国際 MRA 対応認定試験事業者が IAJapan に書面で要求しなければならない。さらに、この通告はその後のいかなる法的処置に おいても IAJapan が参加する機会を与えるものとする。

1.3.6 ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの不正使用に対する是正処置等

IAJapanは、国際 MRA 対応認定試験事業者による ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの 不正使用が発覚した場合、それが同事業者の故意によるものである場合は認定の取消し、 ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用取消し措置を講じる。また、不正使用が同事業者

(18)

の過失によるものである場合には、ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用を一時停止す るとともに書面により是正処置を要求する。是正処置が要求された国際 MRA 対応認定試験 事業者は、可及的速やかに ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用を一時停止し、また、 ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用再開のため必要な是正報告又は是正計画を定め られた期限までに IAJapan に提出しなければならない。是正報告又は是正計画が提出されな い場合、IAJapan は、ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用を取り消すとともに、認定の 一時停止、取消しの措置に係る手続きを開始する。

1.4 技能試験(ISO/IEC 17011 7.15、APLAC MR001 の 3.3 項)

国際 MRA 対応認定試験事業者は、IAJapan が別に定める「IAJapan 技能試験に関する方 針(URP24)」に従うこと。

1.5 定期検査

第2部の1.5に規定する立入検査等の可能性に加え、IAJapan は国際 MRA 対応認定試験 事業者に対して認定国際基準への継続的な適合及び技術能力の維持を確認するため、国際 MRA 対応認定試験事業者との契約に基づく定期検査を行う。国際 MRA 対応認定試験事業 者は、必要な定期検査手数料を支払わなければならない。国際 MRA 対応認定試験事業者は、 定期検査の際、文書の確認、すべての試験区域への立入り、記録の閲覧及び職員との接見を 含む必要な便宜と協力を IAJapan に提供すること。

注記:国際 MRA 対応認定試験事業者に対して、法に基づく立入検査を実施する場合、契約に 基づく定期検査の周期を考慮し、法に基づく立入検査と同時に定期検査を実施し、認定 国際基準への継続的な適合状況を確認する場合がある。

(1) 定期検査の種類

①初回認定後1年以内に実施する定期検査(部分検査)

初回認定後1年以内の定期検査は、要求事項を部分的に確認する部分検査である。この 部分検査は、主に、初回認定審査において発見された不適合、懸念事項等の是正状況、内 部監査及びマネジメントレビューの実施状況、技術的記録の管理状況等を現地で確認する。

②2年ごとの定期検査(全項目検査)

2年ごとの定期検査は、初回審査時と同様に、全認定範囲について ISO/IEC 17025 の全 要求事項を確認する全項目検査である。

なお、法に基づく登録更新審査を受けた場合は、これを定期検査(全項目検査)と見なす。 (2) 定期検査の周期

原則として、初回認定後1年以内に定期検査(部分検査)を実施し、その後2年以内(初回 認定後3年以内)に定期検査(全項目検査)を実施する。その後は、法に基づく登録更新審 査(登録から4年以内)を受けた後、原則として2年以内に定期検査(全項目検査)を実施し、 この周期を繰り返す。(図6参照)

なお、初回登録日と初回認定日が異なる国際 MRA 対応認定試験事業者は、定期検査 の周期の起算日を初回登録日とする。

(19)

図6 定期検査の周期

1.6 認定の失効

国際 MRA 対応認定試験事業者は、第2部1.6の登録の更新をしない場合、登録の有効期 間満了と同時に国際 MRA 対応認定試験事業者としての認定を失効する。

認定失効後、登録証とともに、直ちに認定証を IAJapan に届け出るとともに、一切の ILAC MRA 組み合わせ認定シンボル及び認定国際基準に適合している旨の表記を停止すること。

(第2部1.6参照)

1.7 変更届(ISO/IEC 17011 8.1.2) 第2部の1.7に同じ。

1.8 認定に用いられる規格を用いた認証行為の禁止(IAF-ILAC JGA2007 Sydney Resolution 7)

国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定に用いられる規格(例えば、ISO/IEC 17025)を用 いて認証行為を行わないこと。下請負契約者が ISO/IEC 17025 を含む認定規格に適合してい るかの評価を行わなければならない場合があるが、下請負契約者に対して文書を発行する場 合、この文書は下請負の目的で発行するものであって ISO/IEC 17011 に基づく認証又は認定 ではない旨を明記すること。

1.9 国際 MRA 対応認定試験事業者等の義務(IAF-ILAC A5:11/2013 M8.1.1 e) )

国際 MRA 対応の登録申請事業者及び国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定審査のた めに必要が生じた場合、IAJapan が認定審査目的で当該事業者の顧客のサイトに立ち入るこ と及び当該顧客の依頼に基づき当該事業者が行う評価活動又は試験活動に IAJapan が立ち 会うことを認める内容であってかつ当該顧客に対し強制力のある取決めを、当該顧客との間で 締結しなければならない。

2.事業の承継(ISO/IEC 17011 8.1.2)

第2部の2.に同じ。登録証とともに、認定証を添えて届け出ること。

3.事業の廃止(ISO/IEC 17011 8.1.2)

第2部の3.に同じ。登録証とともに、認定証を添えて届け出ること。

4.認定の一時停止、取消し(ISO/IEC 17011 7.13)

国際 MRA 対応認定試験事業者が認定国際基準に適合していないおそれがある場合又は 国際 MRA 対応認定試験事業者が認定を維持するための遵守事項が遵守されない場合は、

1 年

3 年以内

4 年以内

初回認定 部分検査 全項目検査 登録更新審査 全項目検査

2 年以内

(20)

その内容の重要度を考慮して、その認定の一時停止を行う場合がある。また、以下のいずれ かに該当する場合は、認定を取り消す。当該認定の一時停止又は取消しを受けた場合には、 直ちに ILAC MRA 組み合わせ認定シンボル及び認定国際基準に適合している旨の表記を停 止すること。

(1) 一時停止中の国際 MRA 対応認定試験事業者が改善を行わなかった場合。

(2) 定期検査を受けない、IAJapan 技能試験に関する方針(URP24)に適合しない等、認定国 際基準の要件を満たさなかった場合。

(3) 認定の地位の表明又は ILAC MRA 組み合わせ認定シンボルの使用に当たって、IAJapan の評判を落とすような若しくは認定事実と異なる表明又は使用があった場合。

(4) 定期検査等に要する費用を負担しない場合。

5.認定等の決定に関する試験事業者の権利 第2部の5.に同じ。

6.認定国際基準対応サービスの解約

国際 MRA 対応認定試験事業者は、認定国際基準対応サービスを解約する場合は、手引き

(JNRP22)に規定する様式21「認定国際基準対応サービス辞退届」に認定証を添えて届け出 ること。

(21)

附則

(適用期日)

1. この規程は、平成14年4月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成14年12月1日から適用する。

(経過措置)

2. 平成12年度までに認定を取得した事業者の定期検査については、従来と同じ定期検 査の周期(時期)を適用する(すなわち、認定後1年目の全項目検査を起点とし、以降4年 ごとに全項目検査を行う。)ものとする。

3. 平成13年度以降に認定を取得した事業者については、新しい定期検査の周期(時期)を 適用するものとする。

4. MRA 対応について、平成14年度中であって認定から1年又は前回検査から1.5年を超 えない日までに申請があった場合には、MRA 対応申請の時点から MRA 対応しているこ とと見なす。その場合、上記 2.、3.により定期検査の周期(時期)を決定する。

なお、認定から1年又は前回検査から1.5年を超える事業者については MRA 対応申 請後の初回定期検査時には全項目検査を行って、適切性を確認した後に、認定国際基 準対応資格が与えられる。

(適用期日)

1. この規程は、平成16年5月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成16年10月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成17年4月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成17年7月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成17年10月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成18年5月1日から適用する。

(適用期日)

1. この規程は、平成19年6月1日から適用する。

附則

この規程は、平成20年4月1日から適用する。

(22)

附則

この規程は、平成21年4月1日から適用する。

附則

この規程は、平成23年8月1日から適用する。

附則

この規程は、平成24年5月11日から適用する。

附則

この規程は、平成26年7月1日から適用する。

附則

1.本要求事項は、平成26年12月1日より規程管理規程の適用対象外とする。 2.本要求事項は、平成28年1月1日から適用する。

附則

1.本要求事項は、平成28年9月29日から適用する。

(23)

別紙1 現地試験を行う場合の要求事項

1.目的・適用範囲

この別紙は、常設の試験施設以外の場所で実施する場合の要求事項を規定する。

2.用語

この別紙で用いる用語の定義は次のとおりとする。

2.1 常設試験機関: 恒久的試験施設により業務を実施する機関 2.2 常設試験施設: 恒久的な試験施設をいう。

2.3 現地試験: 常設試験施設がある敷地以外の場所で、現地試験要員により行われる試 験。現地試験の種類は次のとおりとする。

(1) 出張試験: 顧客又は顧客が指定した者の施設内に現地試験要員を派遣して、実施す る試験。

(2) 移動試験: 移動式の施設内で実施する試験。

2.4 現地試験要員: 登録試験事業者の要員であって、現地試験を実施する者又は3.3.2 の支援要員の監督を行う者。

2.5 支援要員: 顧客又は顧客が指定した者の要員であって、現地試験要員の支援を行う 者。

2.6 顧客: 試験サービスを受ける人又は組織。

2.7 関係要員: 現地試験要員及び支援要員など、現地試験に関係する全ての要員。

3.現地試験の要求事項 3.1 一般

3.1.1 現地試験を実施する登録範囲(区分)は、常設試験機関の登録範囲内(区分の全部 又は一部)とすること。

3.1.2 ISO/IEC 17025 の要求事項を満たすこと。

3.1.3 現地試験で用いる施設・設備が顧客や顧客が指定した者の所有である場合には、 現地試験の適切な運営に関し顧客と合意していること。この合意には、顧客及び顧客が指 定した者の対象器物、支援要員及び設備の特定を含み、使用する施設、設備、機器及び支 援要員が登録試験事業者の要求事項を満たすことを確実にすること。

3.1.4 現地試験で用いる施設・設備が顧客や顧客が指定した者の所有である場合又は支 援 要 員 の 支 援 が 行 わ れ る 場 合 に お い て 、 現 地 試 験 要 員 に よ っ て 現 地 試 験 実 施 前 に ISO/IEC 17025 の要求事項の事前評価が行われ、要求事項を満たすことを確実にすること。

3.2 マネジメントシステム、組織

3.2.1 マネジメントシステム文書は、現地試験の手順等について文書化していること。これ は、適切な場合、次を含むこと。

(1) 現地試験に必要な施設、設備及び機器 (2) 現地試験の対象及び試験方法

(3) 現地試験の運営における関係要員の責任・権限

3.2.2 マネジメントシステム文書の関連部分は現地試験で現地試験要員が利用できること。 3.2.3 内部監査は、1 サイクルの中で 1 件以上の現地試験業務を対象としなければならな

い。品質システムの監査及び見直しは、常設試験機関に適用されるものと同様の手順で実 施しなければならない。

(24)

3.3 現地試験要員

3.3.1 現地試験要員が適切に訓練され、特定の現地試験を行う力量があることを確保する 手順を持つこと。全ての現地試験要員の力量の証拠が常に参照できること。

3.3.2 現地試験において支援要員が作業を行う場合、現地試験要員によって十分な監督 が行われること。

3.3.4 原則として、支援要員は試験結果に影響を与えるような作業をしてはならない。ただ し、試験設備の操作の特殊性等により、支援要員が試験結果に影響を与える作業をせざる を得ない場合は、事前に IAJapan と協議すること。

3.4 環境

3.4.1 現地試験に用いる設備及び機器等の性能に関する環境変化の影響をチェックする 手順があること。必要な場合、現地試験要員は関連の環境パラメータを測定できること。 3.4.2 試験は、結果を無効にするような環境下で実施してはならない。

3.5 施設、設備及び機器等

3.5.1 現地試験で用いる施設、設備及び機器等の運転、維持の手順があること。このよう な施設、設備及び機器等に関係する文書は現地で現地試験要員及び支援要員が利用でき ること。

3.5.2 現地試験のための設備、機器等を現地試験の現場へ輸送した場合には、現地試験 現場においてそれらが正常に動作することを確保するための対策が取られること。現地試験 現場で測定に必要な全ての施設、設備及び機器等が利用できるかチェックするためにチェッ クリストが使われることを推奨する。

3.5.3 現地試験要員が顧客又は顧客が指定した者が所有する施設、設備及び機器等を利 用する場合、それらは現地試験に適した状態であることを確保すること。

3.6 試験の方法と手順

3.6.1 現地試験に用いる試験手順は、現地試験要員が現地試験・施設で利用できること。 3.6.2 現地試験施設で現地試験に用いる環境測定機器等の補正に必要な参照データを最

新に維持すること。

3.7 記録

3.7.1 全ての得られた結果を記録・報告する手順があり、それらは登録試験事業者により 運営されているマネジメントシステム内の活動として行われていること。

(25)

別紙2 英文試験証明書の欄外に記載する英文の例

英文試験証明書の欄外に記載する英文の例

1.書面による承認なしの複製を禁じる文言の例

和文:発行機関の書面による承認なしにこの証明書の一部分のみを複製して用いること は禁じられています。

英文:The certificate shall not be reproduced except in full, without the prior written approval of the issuing laboratory.

2.ISO/IEC 17025 に適合している旨の記載例

和文:JNLA は、登録基準として国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた試験所 に関する基準を用いています。

英文:JNLA uses ISO/IEC 17025 as accreditation criteria .

3.APLAC 及び ILAC の相互承認に加盟している旨の記載例

和文:JNLA は、アジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)及び国際試験所認定協力 機構(ILAC)の相互承認に加盟しています。

英文:JNLA is a signatory to the multilateral arrangement of APLAC and ILAC for the mutual recognition of testing certificates.

備考:3.の表記は国際 MRA 対応認定試験事業者のみ記載することができる。

(26)

別紙3 標章の使用可能な例

標章の使用可能な例(広告物、パンフレット、その他の文書等への使用)

凡例: は標章を、また、000000JP は登録番号を示す。

例 1

は、工業標準化法に基づく試験事業者登録制度の標章です。

当社(当法人、弊社等可)●●試験所(▲▲試験センター、検査課等可) は、××試験区分(分野)の登録試験事業者で、000000JP は当試験 所の登録番号です。

例 2

当社●●試験所は、工業標準化法試験事業者登録制度に基づく登録試験事業者で、××試 験方法他×件の登録を受けています。試験結果には、下の標章がついた試験証明書を発行す ることができます。

000000JP は当試験所の登録番号です。

例 3

は、工業標準化法に基づく試験事業者登録制度の標章で、

当社●●試験所は、××試験区分(分野)の登録試験事業者です。

(000000JP は当試験所の登録番号です。)

備考:これらの文言に加えて「JNLA は、登録基準として 国際標準化機構及び国際電気標準 会議が定めた試験所に関する基準を用いています。」の文言を入れることができる。 国際 MRA 対応認定試験事業者は、「当社は APLAC 及び ILAC の相互承認の署名者で ある IAJapan により認定された試験所であり、認定国際基準に対応しています。」の文言 を入れることができる。

標章の使用可能な例(名刺への使用) 例 4

当社●●試験所は JNLA 登録試験事業者です。 000000JP は当試験所の登録番号です。

(27)

別紙4 標章を使用せずに登録状況を引用する文章の例

標章を使用せずに登録状況を引用する文章の例 例 1

当(当社、当法人、弊社等可)試験所(試験センター、事業所等可)は、工業標準化法に基づく 試験事業者登録制度(JNLA)により登録されています。

登録番号:000000JP

登録範囲に係る試験証明書には、法律で定められた標章が付されています。

例 2

JNLA登録試験事業者(登録番号:000000JP)

登録範囲に係る試験証明書には、法律で定められた標章が付されています。

例 3

JNLA登録試験事業者

登録範囲に係る試験証明書には、法律で定められた標章が付されています。

(28)

附属書(参考)JNLA の試験結果の規格適合性の表明に関する指針

1.目的

この附属書は、新 JIS マーク制度創設に伴う法令改正により、鉱工業品の JIS への適合表 明を行う際、JNLA 登録試験事業者等が発行する試験証明書を活用するに当たって、試験結 果の不確かさを規格適合性の評価において取り扱うための指針を示すことを目的とする。個々 の指針は、IAJapan が定める「JNLA の試験における測定の不確かさの適用に関する方針

(JNRP24)」の4.2「カテゴリー分類の定義」によるカテゴリー毎に規定する。* 1

2.JNLA の試験結果の規格適合性の表明に関する指針

試験所は、規格適合性の表明を行う場合は次のカテゴリー分類毎に規定する指針を参考に 自身の「規格適合性の表明に関する方針」をもち、文書化しなければならない。

(1) カテゴリー分類 第Ⅰ類「定性試験」

定性試験の場合、試験結果が数値として表されないため測定の不確かさの見積りは要求さ れず、したがって規格適合性の表明に際して不確かさを考慮する必要はなく、試験結果そのも ので適合性を判定し表明することができる。

(2) カテゴリー分類 第Ⅱ類「定量試験 A」

(2)-1 ISO/IEC 17025 の 5.4.6.2 注記 2 に規定される所定の要件を満たした JIS の試験方法 に厳密にしたがって試験を行う場合、規格値は所定の不確かさが考慮された上で決められ ていると考えることができるため、規格適合性の表明に際して試験所は自身で新たに測定 の不確かさを見積って考慮する必要はなく、次の(a)又は(b)により適合性を判定し表明する ことができる。

(a) 試験結果が規格の上限値を超えていない及び下限値を下回っていない場合は、その規 格に照らし適合性を宣言できる。

(b) 試験結果が規格の上限値を超えている又は下限値を下回っている場合は、その規格へ の不適合が宣言できる。

(2)-2 所定の要件を満たした JIS の試験方法に、例えば以下に示すような何らかの緩和条件 や許容条件等が規定されている場合であって、試験所がそれらの条件により試験を行う場 合は、試験所は当該条件に起因する測定の不確かさを「カテゴリー分類第Ⅲ類定量試験B」 の場合に準拠して漏れなく見積る必要がある。この場合の規格適合性の表明は、(3)に準じ て行うことができる。

緩和条件や許容条件の例

・ただし、当事者間の取り決めによる場合は、この限りではない。

・ただし、○○処理において本法と同等以上の結果が得られることの妥当性を予め確認 した方法があれば他の方法を用いてもよい。

*1 附属書(参考)別紙 1 JNLA の試験における測定の不確かさの適用に関する方針(抜粋) を参照。

(29)

(3) カテゴリー分類 第Ⅲ類「定量試験 B」* 2

規格適合性の表明に際して試験所は自身で見積った測定の不確かさを考慮し、次の(a)から (c)により適合性を判定し表明することができる。

(a) 信頼水準 95%の拡張不確かさ区間により拡大された試験結果が規格の上限値を超え ていない及び規格の下限値を下回っていない場合は、その規格に照らし適合性を宣言で きる(図のケース 1 及び 6)。

(b) 試験結果から拡張不確かさの片側区間分を差し引いた値が規格上限値を越えている場 合、規格への不適合が宣言できる(図のケース 5)。

(c) 試験結果に拡張不確かさの片側区間分を加えた値が規格下限値を下回っている場合、 規格への不適合が宣言できる(図のケース 10)。

*2 附属書(参考)別紙 2 APLAC TC 004 Issue No. 4(Issue Date: 09/2010)試験結果及び校 正結果並びに仕様への適合性の表記方法(抄)を参照。

参照

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